◆マグネット|詳細 | コラブロ ブロガーと企業を結ぶ嬉しいサービス
マグネット(magnet)は、かつてNTTデータとサンリオが共同運営していた中学生以下専用のブログ(Weblog)サービスサイトである。"magnet"はmulti-activity get-together networkの略だとしている。
1996年11月に子供・家族向けインターネットコミュニティとして開設され、2005年5月31日に中学生以下だけが利用できるブログのスペースを提供するサイトにリニューアルしたが、2007年6月30日をもってサービス終了となった。
利用するには中学生以下であることが条件で、アカウントを登録して無料で利用できた。高校生以上は、閲覧はできるがブログを作成することはできない。しかし、年齢認証は自己申告である。
マグネットのウェブサイト全体では、幼児でも使いやすくするため、ほとんどの漢字に読み仮名がふってあったり、平仮名が多く使われていたことが特徴である。マグネットでは、マグネットの利用者のことを「マグネッツ」と呼ぶ。
キャラクターには、主にマグネット独自のキャラクター(「ナップ」、「ゴクナップ」など)が使われる。マグネット独自のキャラクターの総称はマグフレンズである。また、一部には共同運営者であるサンリオのキャラクターも使われていた。
新旧マグネット共、ネット上でのコミュニケーションを通して、ネチケットを身につけさせることが運営の目的であったとしている。最も、マグネットのネチケットについてのページは多く、充実していた。
管理者側のことを「マグネット事務局」と呼ぶ。事務局は、東京都江東区豊洲のNTTデータ 豊洲センタービル内に置かれていた。
目次 |
旧マグネット
内容
ブログサイトへリニューアルする以前は、チャットや電子掲示板を中心としたコミュニティサービスを提供するサイトであった。1997年7月より会員登録制になり[1]、SNSに似た方式を取り入れたり、Javaアプレットによるお絵かきチャットやゲームを早くも採用していた。まだ当時、これらがメジャーなコンテンツではなかったことを勘案すると、先進的な技術を取り入れていたことが窺える(ほとんどのJavaアプレットは、リニューアルによりShockwaveを応用したものに変更)。
子供・家族向けコミュニティサイトとして運営され、内容は小学生程度向けになっていた。旧マグネットの利用者は小学生が多く、その他学生、さらには成人も利用していたため、幅広い年代が利用していたといえる。
マグネッツは全員、任意のニックネームで行動していた。ニックネームには記号も混ぜることが出来る。登録時に決めたニックネームを変更することはできない。またマグネッツには個々のID(マグネッツナンバー[2])が付与されており、ログインに使ったり、行動する際にニックネームとともに表示される。
当初、「なぞのワームホール」というログインページからログインするようになっていたが、2001年からはトップページから直接ログインするように変更される。
旧マグネットでは「マグスターシップ」というページが、ほとんどのコーナーへのメニューページになっていた。サンリオのキャラクターが登場するゲームや、占い(ゴクみくじ)、投稿コーナー(マグボイス)、投票アンケートコーナー(マグチョイス)、ぬりえなど、様々なコーナーがあった。
そして、2次元のアバターでマグフレンズやサンリオのキャラクターを使用したチャットや、掲示板であるマグフォーラムは高い人気を誇っていた。それゆえ、荒らしなどの迷惑行為に及ぶ者も少なからず存在した。
その他、不定期で数々のキャンペーン(懸賞(ガラポン)、ホームページコンテスト、ゴミゼロキャンペーン(主に海岸におけるごみ拾い)など)を実施していた。
- スーパーマグネッツ
- 旧マグネットもアカウント登録は無料であったが、「スーパーマグネッツ[3]」という、登録料300円、1家族月額300円(当初は登録料700円、1家族月額200円)の有料会員制度も存在した。会員には、会員証とマグネットのオリジナルグッズ(ライトキーホルダーやストラップ、時計、シールなど)が送付される。その他、会員専用のマグフォーラムなどの専用コンテンツが使えたり、サンリオが運営するテーマパークであるサンリオピューロランドとハーモニーランドのチケットが割引になる特典があった。2003年からは、magnet.ne.jpドメインのEメールアドレスが発行されWebメールが使えるようになった。
- マグネットのファンクラブという位置づけで、当初はスーパーマグネッツに入会しなくてもほとんどのコーナーが十分に使えたが、のちにスーパーマグネッツの優遇が強化され、無料会員が使用できるものが若干制限されるようになる。
旧マグネットのコミュニティサービス
マグネタウン
それぞれマグネッツは、複数の星の中から、仮想的な町(マグネタウン)の空き地に家を建てることができる。住所付きで、「○○のほし△△タウン xx-x」という具合に土地一つ一つに地番も付いている。
マグネットにログインした後に表示されるページも、マグネタウンの自分の家のページである(家を建てていない場合は、複数の星へのメニューページとなっている「マグネタリウム」が表示される)。
家の背景は、季節によって変わる。家具はカスタマイズできないが、屋根や外装、置いておくキャラクターをカスタマイズでき、パーツは居住する星によって異なる。一部の星については、スポンサーが付いていたこともある(明治製菓の「おかしのほし」、ピザーラの「ピザのほし」等)。スポンサー付きの星では、その企業のキャラクターも使われる。例えば「おかしのほし」にはアポロのキャラクター、うさぎのアポロちゃんが登場する。特に「おかしのほし」に関しては人気が高く、なかなか空き地ができず、できてもすぐに取られるという事態が起こっていた。
引っ越しも可能だが、新築してから1週間は不可能である。
自分の家のページにはプロフィールを記入できる。ログインした日数も「もちぬしがおうちにきたかいすう」としてカウントされ、表示される。また、家の近くにゴミが増えていくことがある。しばらくログインしなかったり放置していると、ゴミがあふれて腐っていく。ゴミがたまっていた際は、量によらずそのゴミを一回クリックすれば消える。最終ログインの目安ともなり得るが、クリックするまでは消えないため、あまり信用できる目安になるとは言い難い。なお、長期間ログインしないと家は壊され、空き地になってしまう。
自分の家の横にある自転車のアイコンをクリックすると、自分の家から「おでかけ」することが可能である。隣近所の家はもちろん、他の町、他の星まで「おでかけ」することができ、他のマグネッツの家のページでプロフィールを閲覧できる。そこで気になったマグネッツが居ればポストアイコンをクリックし、直接メッセージを送信して、マグネッツ同士のメッセージ交換(マグポスト)でコミュニケーションを楽しむことができる。
絵柄付きのテンプレートを選ぶことが必須であるものの、SNSのメッセージ送受信機能とほぼ同様である。新しいメッセージを受信すると、自分の家のページでポストのランプが光って知らせてくれる。このメッセージ送受信機能には簡単な検閲を自動的に行う機能が備わっており、Eメールアドレスや不快な言葉を本文に記入すると送信できない仕組みになっている。
自分の家のページの、双眼鏡を持ったキャラクターをクリックするとSNSのユーザー検索機能同様のマグネサーチが利用できる。マグネッツナンバーを指定したり、プロフィールを検索してメッセージを送信することもできる。
チャット
1997年に設置された、2次元のアバターを使うチャットである。当初はJavaアプレットで作られており、ホワイトボードに絵を描いたり、同じ部屋のマグネッツと画面を共有してネットサーフィンすることが可能であった[1]。
のちにShockwaveを応用したチャットに変更される。
まずチャットにログインすると、「こんにちはひろば」に入る。(「こんにちはひろば」が満員であった場合、「こんにちはひろば2」に転送される)。「ひろば」は複数あるため、他の「ひろば」に移動することもできる。
それぞれ「ひろば」には部屋を作ることができる。部屋を作れば、その中でマグネッツ同士でリバーシを楽しむこともできた。部屋主は「かぎをかける」ことも可能で、その際は他のマグネッツが入室しようとした際に応否を選択できる。拒否した場合、相手方には「おへやがいっぱいです!」と表示される。
かつてチャットでは、不快な発言が頻発していたため、マグネット事務局に苦情が殺到し、チャットが1ヶ月以上一時的に閉鎖されてしまう時期があった。チャットが一時閉鎖する以前は、誰でもチャットの中に部屋を作成したり、キャラクターを自由に選ぶことができた。
しかし、復活してからはスーパーマグネッツのみが部屋を作成できるようになり、無料会員は使用できるキャラクターが少数(ナップ、ゴクナップ、てるてる坊主、バナナの皮、ゴミ袋、マグネットのロゴ等)に制限され、サンリオのキャラクターは選べなくなった。また、発言に不快な単語が含まれていた場合、他のユーザーが簡単に通報できる機能や、あらかじめ用意された単語リスト(非公表)と自動的に照合する機能が導入され、不快な発言がされた時は警告メッセージが出され、誰がどのような不快な発言をしたかが事務局側のサーバーに記録されるシステムが作られた。
このShockwaveのチャットには軽いバグがあり、あるテクニックによって本来移動することが出来ないフィールド外に抜け出したり(壁抜け)、アバターのキャラクター部分を無くして名札だけにしてしまうことができた。マグネッツは、これらバグをも遊びとして楽しんでいたようである。
掲示板(マグフォーラム)
マグフォーラムはそれぞれ話題に合ったスペース(スクエア)が用意されており、話題に合った内容が話し合えるように配慮されていた。
スクエア内のスレッドは、マグネットではテーマと呼ぶ。それぞれテーマに新しい書き込みがあっても、そのテーマが上部に移動することはない。
マグフォーラムには、スクエア全体で共通のルールが事務局からの「お願い」という形で用意されていた。それにもかかわらず、煽りや荒らし、ギャル文字の使用が頻発したりするなどの問題が発生することがあった。
- マグドル
- 2000年に入ってから旧アイドル&スタースクエアで「マグドル」と呼ばれるいわゆるアイドルごっこが一部のマグネッツによって行われるようになった。主なマグドルの活動内容は以下の通りである。
-
- i)作詞。またそれを公開。
- ii)掲示板への定期的なメールマガジン形式での記事の投稿
- iii)掲示板上における仮想のコンサートなどの開催。(コンサートごっこ)
- iの作詞に関しては、特に公開することを「CD販売」、iiの投稿については「"雑誌販売"をする」等と呼ばれていた。
- 作詞した物を公開するには掲示板に書き込むか、希望者のみに配布するためにマグポストを利用するといった2つの方法があった。
- 本来、アイドル&スタースクエアは芸能情報等について語る所であったが、ある日突然「マグドル」の活動場所になってしまった事で事実上ジャックされる格好になってしまい、また明示的なローカルルールがなかったためスクエアが荒れることもしばしばで、本来の住人との争いが絶えなかった。そこで、前者は2004年4月の大規模なスクエア再編時にマグドル専用のマグドルスクエアとして分離させることで解決。また後者は分離させる際にローカルルールを制定することで緩和された。もっともローカルルール制定前も自治が行われていた模様である。
- ココロスクエア
- 悩みなどの相談を行うココロスクエアでは論争や罵倒、荒らしが特に起こっていたため、2004年頃から利用者同士でココロスクエア独自のルールを制定する動きがみられた。
- これに事務局が介入し、公式的なココロスクエア独自のルールが「ココスクBOOK」として制定される。2004年7月には、ココロスクエア独自のココスクサポーター制度も導入された。ココスクサポーターはマグネット事務局と連携し、わからないことなどのマグネッツからの質問に答えたり、論争が起きた場合はそれを正しく解決させるなどが役割である。サポーターに立候補したマグネッツの中から、事務局が審査して合格した数人がサポーターに就任した。
コミュニティサイトからブログサイトへ
2005年1月26日、ガウス博士というキャラクターがブログを研究、発明したと称して、ブログサイトへリニューアルする旨が告知された。既存のマグネッツが自動的に新マグネットへ移行されることはなく、新マグネットも引き続き利用したい場合は改めて新規登録が必要で、中学生以下に制限されることも併せて告知される。
同年2月28日にチャットのみを終了し、3月21日に旧マグネット全体のサービスが終了した。同年4月中に新マグネットのサービス提供が開始されると告知されたが延期になり、5月31日に新マグネットのサービスが開始された。
新マグネットの内容
旧マグネットから大きく変わった点は、SNSに似たコミュニティサイトからブログレンタルサイトに変わったことであろう。
アカウント名に使える文字は英数字のみとなった。
登録すると、アカウントごとにブログが自動的に作成され、記事を書く際にカテゴリを指定すると、「スクエア」というページにヘッドラインとして表示される仕組みになっていた。
また以前のマグネットと違いオープンであり、記事を「公開する」に設定すれば外部のブログにトラックバックしたり、登録していない人でもコメントを書けるようになっていた。このように比較的オープンな仕様になったが、これではまだ他のブログレンタルサイトと変わらない上、スキンも3種類しかなく、まだ開発途上な部分もみられた。
なお、新マグネットではスーパーマグネッツのような有料サービスは存在せず、全機能を無料で利用できた。理由は、NTTデータとサンリオがお互いの得意とする分野を生かし、子供を取り巻くインターネット社会の健全的な発展に寄与するCSR(企業の社会的責任)プロジェクトに基づいている、としている[4]。
しかし2007年6月30日をもってサービス終了となり、7月1日以降は書き込み、閲覧ともにできなくなった。
その後2010年までマグネットのウェブサイトには終了のお知らせと、「マグフレンズからのメッセージ」、「ネチケット検定」、「ネチケットクイズ」が残されていた。
脚注
- ^ い ろ 子ども向けインターネット・サービス「magnetTM」で子どもたちのコラボレーションを実現するコミュニティーサービス「magnet-Chat」をリリース|NTTデータ
- ^ アルファベット3つと数字4桁で、下1桁は家族ナンバー。1家族ごとにAAA001x、AAA002x、AAA003x・・・というパターンで登録順に付与され、家族内では例えばAAA001xを保有した家族2人の場合それぞれAAA0011、AAA0012となる。
- ^ 「マグネット」はもちろんのこと、「スーパーマグネッツ」もNTTデータとサンリオの登録商標である。「スーパーマグネッツ」という登録商標の一部について、他社に異議を申し立てられたこともあるが、NTTデータ・サンリオ側が勝っている。(商標審決データベース)
- ^ インターネットでの情報発信と情報モラルを学ぶ子供ブログサイトオープン|NTTデータ
外部リンク
- マグネット / (Internet Archive)
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最終更新 2010年5月8日 (土) 16:36 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。
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